情報セキュリティスペシャリストを勉強する本

情報セキュリティスペシャリストの勉強をする時に使用した本などについて書いてみたいと思います。
(紹介している本と実際に使用した本の年度が違うものがあります)

午前1対策

ポケットスタディ 高度試験共通 午前1・2対応

  1. 一度でも応用情報(旧ソフ開)の勉強された方であれば、午前1はこの一冊で十分だと思います(コンパクトで持ち運びやすいです)。計算問題なども含め、本番で出題されそうな形式の問題が網羅されているように思います。今回の試験でも全く同じ問題が何問か出題されていました。
  2. ただ一点、これから注目ということで組み込み系の問題がかなりたくさん掲載されていますが、本当にこれから出題が増えるのでしょうか??今回、出てなかったような・・・。

資格用教科書

情報処理教科書 情報セキュリティスペシャリスト

  1. 本当に教科書的で、最初にどんな内容の試験なのか把握する意味で、これから始めるのはアリだと思います。ただ、本当に教科書なので知識が足りない分野に関しては、この一冊だけで理解することは難しいと思います。
  2. 自分の理解度を知るという意味で読んでみるのもいいと思います。

問題集

情報セキュリティスペシャリスト 「専門知識+午後問題」の重点対策

  1. 試験での時間の使い方や記述問題の答えなど、試験自体の対策から始まる通り、実践的な試験対策本になっています。午後の問題についても、ただ問題があってその回答がある構成というよりは、問題や回答について丁寧に説明されているので理解しやすいです。
  2. 本のボリュームから想像出来る通り、試験の全ての範囲が網羅できているわけではないですが、午後で出そうな問題の対策本としてはいいと思います。
  3. 効率的に午後の問題の対策をしたい人にはオススメです。
情報セキュリティスペシャリスト「午後」オリジナル問題集

  1. これは、「午後1がコンパクトになったような問題と解説」がひたすら収録されている本です。よくオリジナルの問題集は役に立たないとかいわれますが、午後の問題が苦手な人には是非オススメしたいです。
  2. この本の特徴はその問題の多さと解説の丁寧さだと思います。正直解答が微妙なものもありますが、この問題集を全部やれば午後の対策としては、かなり効果的だと思います。また、解説も丁寧なため、この問題集だけで知識を付けていくことも可能だと思います。

その他

情報セキュリティプロフェッショナル教科書

  1. 本の名前の通り、情報セキュリティを仕事とする方には必須といえる本じゃないでしょうか!?「IPSec」や「DNS」のような技術面についての説明から、「ISO 15408」や「ISMS」などのポリシーの策定や運用まで、それぞれが網羅的かつ丁寧に説明されています。(その分、分厚いですが。。)
  2. また、実際のLinuxの設定やネットワーク管理ツール、攻撃を行うツールまで具体的に紹介されており、実務で役に立ちそうな情報もあります。
  3. 情報セキュリティスペシャリストの試験対策としては少し外れているように感じますが、しっかりと理解して試験に合格したい方にはオススメだと思います。個人的にも前回読んだときに理解出来なかった部分もあるので、また読みたいと思っています。
  4. 新しい分野を勉強する本というより、自分が知識として持っている分野について、さらに詳しく理解したいときに読む本だと思います。
情報セキュリティ教本

  1. もし学校の科目に「情報セキュリティ」があればこんな教科書になるだろうなと思わせる本です。本の体裁なんかも教科書的でちょっと退屈に感じる部分があるかもしれません。ですが、IPAにより書かれた(?)本ですので、IPAが重要だと思っている点を知るという意味ではいいかもしれません。
  2. 内容は、技術的な内容よりもISMSについてなど、システムの導入から運用管理まで情報セキュリティをどう維持していくかといった内容が中心になっています。ですので、ユーザー企業のシステム管理者やIT部門の方が読むといいんじゃないかと思います。
情報セキュリティ読本

  1. この本は、情報セキュリティに関わるIT部門の人が読むというより、社員に配布して情報セキュリティ教育を行うための本となっています。ですので、ここに載っている内容が理解出来ていないと情報セキュリティスペシャリストではないと思います。薄くてすぐ読めます。
  2. 内容としては、とてもわかりやすいと思います。


ご参考になれば幸いです。