オープンソースカンファレンス 2010 Tokyo/Spring #osc2010

オープンソースカンファレンスに参加するため、モノレールに揺られて「明星大学」まで行ってきました。

いつものごとく、参加したセッションについて一言ずつ感想を書いていきたいと思います。

オープンソース超入門 / IBM クラウド事例から考える OSS による企業向けクラウドの可能性

オープンソースビジネス推進協議会
  • 会場に着いて受付を済ませ、ぶらぶらしているとスタッフの方に、「席空いてますよ」と促されたのでそのまま参加してみました。
  • 最初のオープンソース超入門は、入った時にはもう始まっていたので正直よくわかっていませんが、本当にタイトル通り、オープンソースとは何かということを説明されていたように思います。説明がわかりやすかったので最初から聞きたかったなぁと思いました。
  • 次の「IBM クラウド事例から考える OSS による企業向けクラウドの可能性」は、時間が20分くらいしかなったこともあって、さらっとIBM内でのクラウドの位置づけや利用方法、IBMLinuxKVMHadoopなどのオープンソースに積極的に参加していますよというお話だったかと思います。
  • ざっくばらんに話されていてとても面白かったのですが、やはり時間が少なく、最初に事例として紹介されていたクラウドHadoop導入事例の話をもっと具体的に聞いてみたかったなと思いました。

紹介されていた下記の資料は、まださらっとしか見ていませんが、わかりやすく、手順も含め詳細に書かれているとてもいい資料だと思います。

PostgreSQL最新情報 8.4 から 9.0 へ

日本PostgreSQLユーザ会
  • PostgreSQL。。。触れたいなぁという思いをずっと持っていたのものの、結局MySQLを使ったりで未だに使ったことないDBです。ということもあって、どんな特徴を持っているのかを知りたいという思いで参加しました。(タイトルにも目もくれず。。。)
  • 話の内容はタイトルの通り、当然8.4から9.0でどのような変更があるかというものでした。なので、当たり前ですが全く使っていない人間としては知らない部分も多く、へぇ〜と思いながら聞いていました。最初に説明されたこれまでのバージョンアップの変遷で、今のPostgreSQLで出来ることが何かが少しわかり参考になりました。
  • これまで仕事でDBを使うことがあっても、ウィンドウ関数をバリバリ使ったり実行計画見てチューニングしたりすることはなく、使ってもインデックス張ったり、ストアド使ったりくらいだったので、PでもMでもOでもいいから勉強しようと思いました。

Web技術の現状と将来

World Wide Web Consortium (W3C)
  • 立ち見の方もいるくらい人気のセッションでした。一応今はとある会社のWebの部門で仕事をしていたりするので参加してみました。
  • W3Cに対する偏見だらけのイメージは、、「固そうな感じ」だったのですが、とてもフランクでざっくばらんな感じでした。
  • 内容は、今後技術や仕様として「HTML5」や「SVG(知りませんでした。。)」が出て来たり、利用形態も「PCブラウザ」以外に「モバイルデバイス」、「TV」などが当たり前になる中で、Webはどうなっていくかといった内容でした。
  • 個人的には、HTML5はとても楽しみですが、標準になるのはまだ先なのかなぁという思いがあります。今回の話を聞いて、遠くない未来Webという言葉はとんでもなく大きなものになっているのかなという思いました。
  • Webって何なのか、改めて考えされられ、わからなくなる、そんなセッションでした。

現役IT担当者が語る! やればできる! OSSで中小企業のIT化!

オープンソース(OSS)で中小企業のIT化
  • ある意味今回一番、インパクトのあったセッションでした。とにかく菅さんのインパクトが。なんだか営業のセミナーを受けているような感覚になりました。(受けたことないですが。。)インストールマニアックスの向かいの部屋も熱かったです。
  • 「これからはクラウドですよ。」みたいな華やかな世界ではなく、システム構築の土臭い部分が感じられるセッションでとても面白かったです。
  • 「本の設定やらプログラムを丸写し」でサービスを立ち上げてしまうそのエネルギー。大阪だなぁという感じがしました。(セキュリティーが心配にはなりましたが。。。)
  • 大体下記のような流れでIT化を行ったそうです。
    • 2000年:Webサーバ立ち上げ(Linux + Apache?)
    • 2001年:ネット販売サイト立ち上げ
    • 2002年:Web検索機能・ページ作成(Linux + Apache + PostgreSQL + PHP)
    • 2003年:各サーバ、プログラム設定の見直し
    • 2006年:CMS?(PukiWiki)、PDF帳票作成(FPDF)
    • 2007年:ネット販売刷新(EC-CUBE ←大阪生まれ!)
    • 2008年:サーバ仮想化(VM Ware Server)
    • (2010年:MS OfficeをOpen Officeに)
  • 今はGoogleをはじめ、すごいサービスが当たり前のように無料で提供されているので、ITに詳しくない人にとっては上記みたいなことは「出来て当たり前」と思われてしまう気持ち、すごいよくわかります。
  • 非ITの中小企業においてもシステム構築がどうなっているのか、知らない部分なのでとても興味深いなぁと思いました。
  • また、このセッションからHadoopまで受け入れるOSS及びオープンソースカンファレンス、懐が深いなぁと感じました。

オープンソースで作る!Googleのような分散処理基盤 Hadoop入門

Hadoopユーザ会
  • 実は、「島根大学教員評価データベース」のセッションと迷っていたのですが、最初のIBMの方のセッションを聞いて、もうちょっとHadoopについて知りたいなぁと思ったのでこちらに参加しました。
  • やはりこのセッションも人気でした。自分のようなHadoop??「GoogleやらYahooやら楽天のような大量データを持ってる企業が使っていて、なんか口に出したくなるかっこいいもの」??という人でもわかりやすいような概要の説明あり、デモありな内容で少しHadoopがわかったような気がします。(どうでもいいですが、Hadooooooooooooooooop!とか書きたくなります。)
  • こんな感じ?
Hadoop -- HDFS(分散ファイルシステム)
       |
       --Map Reduce(分散処理のフレームワーク?)
    • 集計→抽出→分析
    • 大量のデータを色んなサーバに振り分けてやらせると早い。(グリッドコンピューティング??)
    • クラウドと馴染みやすいからよく一緒に語られる。
    • 振り分けを行うマスターノード(Name Node)が壊れたらダメ。データを処理するスレーブノードはレプリケーションする。
    • リアルタイム処理には不向き、データの追記は出来ない(ver.0.20.1)
    • Javaで実装されているということも知らなかったので、ソース読んでみたいなぁと思いました。
  • 仮想マシン立てて、Hadoop動かしてみようと思いました。(とりあえず簡単に「Hadoop Training: Virtual Machine」から)

まとめ

  • その後参加したライトニングトークも、どのライトニングトークでも言えることですが面白かったです。マイクロソフトの方の発表が面白くてとても印象に残っています。
    • (水をもらうときに書いたマイクロソフトへの一言には「いつまでも悪役で!」と書いておきました。)
  • じゃんけん大会では、後一回勝てれば「HP ML115」頂けたのに。。。(>_<)
    • (でもその帰り、吉祥寺で吉祥寺の主(楳○先生)と会えたのがすごい嬉しかったです。)
  • もっと勉強して、手を動かしてみよう。そして誰かに何かを伝えよう。そう思いました。
  • 関係者の皆様、参加者様の皆様、お疲れ様でした。


http://www.ospn.jp/osc2010-spring/